ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(1)

2014年12月01日 16:36

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単線、大きな樹、飾り気のない駅名標、低いホーム、木の電柱、
そして、青さを深めつつある冬の夕暮れ。


2008/12 JR久留里線 平山駅


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(2)

2014年12月01日 16:37

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房総半島の暖かさが、待合室を簡素な造りにさせている。
それでも、冬のある一日、寒さが身にしみる。


2008/12 JR久留里線 平山駅


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(3)

2014年12月02日 16:45

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先を急ぐ必要もなく、何かに追われている訳でもない。
今の1分を強く意識するとき。
空の色が、目の前で変ってゆくとき。


2008/12 JR久留里線 平山駅~上総松丘駅


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(4)

2014年12月02日 16:47

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空が、紫色のグラデーションに輝いている。
刻々と変化してゆく冷たい光の下で、か細いレールが鈍く光っている。


2008/12 JR久留里線 平山駅~上総松丘駅


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(5)

2014年12月03日 17:06

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残照が一瞬、今までになく濃くなったとき、山を抜けた列車が坂を下りてきた。


2008/12 上総松丘駅~平山駅 JR久留里線944D木更津行(キハ37形)


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(6)

2014年12月03日 17:06

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車窓の光は暖かに、暗がりに仄かな一線の帯を残して、列車は走り去った。
ほんの数秒の鉄道の情景に、心が震えた。


2008/12 上総松丘駅~平山駅 JR久留里線944D木更津行(キハ37形)


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(7)

2014年12月04日 17:25

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レールが途切れる場所。
久留里線の終点から上総亀山駅を望むと、ひっそりとした構内に、点々と明かりが灯されていた。


2008/12 JR久留里線 上総亀山駅


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(8)

2014年12月04日 17:27

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駅の端の転轍機の信号は、未だ来ぬ列車を待ち、サインを送り続けている。


2008/12 JR久留里線 上総亀山駅 ※敷地外からの撮影


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(9)

2014年12月05日 13:23

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到着した列車は、30分、この駅で過ごして折り返してゆく。
夜の駅、発車を待つ列車に乗客はいない。
エンジンのアイドリング音だけが響いている。


2008/12 上総亀山駅 JR久留里線946D木更津行(キハ30・37・38形)


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(10)

2014年12月05日 17:37

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昔ながらの低いホームに、車窓の明かりが零れ落ちる。


2008/12 上総亀山駅 JR久留里線946D木更津行(キハ37・38形)


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(11)

2014年12月06日 17:38

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簡素な駅の待合室は開け放たれていた。
深深と冷え込んでくる山間の夜、吐く息が白い。


2008/12 上総亀山駅 JR久留里線946D木更津行(キハ30形)


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(12)

2014年12月06日 17:42

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小さく短いホームに、3両編成の列車は入りきらない。
ホームからはみ出して停まっている車両はドアを閉めて、テールライトを寂しげに光らせている。


2008/12 上総亀山駅 JR久留里線946D木更津行(キハ30・37・38形)


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(13)

2014年12月07日 17:44

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キハ30形は、地味でスターにはなれなかった。
高度成長期に、地方の通勤通学を支えた気動車。
今、この車両が走らなくなってから、初めて寂しく思う。


2008/12 上総亀山駅 JR久留里線946D木更津行(キハ30形)


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(14)

2014年12月07日 17:53

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改札から構内踏切を渡って、古く短いホームに向かう視線。
今までに、どれ程多くの乗客がここを通り抜けていったのだろう。


2008/12 上総亀山駅 JR久留里線946D木更津行(キハ30・37形)


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(15)

2014年12月08日 17:54

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ホームの長さが足りずに、列車が場所をずらして停まっている姿。
ローカル線らしい一場面。


2008/12 上総亀山駅 JR久留里線946D木更津行(キハ30形)


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(16)

2014年12月08日 17:59

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この列車に、乗客は1人もいなかった。
駅員氏の出発指示、そして走り出した列車と、僕の心に残った哀愁。


2008/12 上総亀山駅 JR久留里線946D木更津行(キハ30・37・38形)


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(17)

2014年12月09日 18:14

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列車が去った駅の静まり。
構内を照らす明かりさえ、冬の冷たさを帯びている。


2008/12 JR久留里線 上総亀山駅


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(18)

2014年12月09日 18:29

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里山の無人駅に列車が到着する。
以前は使われていたのだろう。反対側のホームには、既にレールもない。


2008/12 上総松丘駅 JR久留里線943D上総亀山行(キハ38形)


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(19)

2014年12月10日 18:30

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一人の乗客を降ろし、列車は終着駅へと発車した。
夜に真紅のテールライトが流れてゆく。


2008/12 上総松丘駅 JR久留里線943D上総亀山行(キハ38形)


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ある日夕暮れを走った古い気動車を覚えている(20)

2014年12月10日 18:31

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列車の去った無人駅は、静かで、そして寂しい空間であった。
旅の過程で、ふとその風景を見渡すとき、吐く息が白い。


2008/12 JR久留里線 上総松丘駅


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日本海・周遊(1)

2014年12月11日 01:00

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関東平野を北へ走り抜けてきた、ムーンライトえちご号は、高崎で小休止する。
冷たい空気のホームに降り立つとき、夜行列車で旅していることが楽しくなってくる。


2001/12 高崎駅 JR上越線3763M快速ムーンライトえちご号村上行(165系)


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日本海・周遊(2)

2014年12月11日 03:39

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高崎を過ぎたあたりから急に雪深くなり、水上ではホームの除雪をしていた。
峠を雪まみれになって下ってきた貨物列車と行き違って、いよいよ新潟県を目指す。
長岡に到着した列車は、巻き上げた雪煙で白く凍り付いていた。
深深と冷え込む早朝のホームに発車ベルが短く鳴り響き、静かに発車してゆく。


2001/12 長岡駅 JR信越本線3763M快速ムーンライトえちご号村上行(165系)


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日本海・周遊(3)

2014年12月12日 07:31

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長岡駅の待合室で仮眠を取ろうと思ったが、プラスチックのベンチになかなか寝付けず、重い瞼を感じながら3時間を過ごす。
寒さに凍えて、ようやく来た列車に乗る。
初めて降り立った、青海川駅。
ここは、日本海を目の前にした、小さな無人駅。


2001/12 青海川駅 JR信越本線1326M新井行(115系)


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日本海・周遊(4)

2014年12月12日 07:40

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この駅の情景を感じたとき、僕は、黙ってその景色に見入った。
初めてこの駅に降り立ち、荒々しく波を打ち寄せる日本海を見ていた。


2001/12 JR信越本線 青海川駅


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日本海・周遊(5)

2014年12月13日 07:55

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小さな待合室には訪れる人も少なく、ただ日本海の寒風の中に佇む駅。
列車がやってきた。
ドアを手で開けて、数人の乗客と共に乗る。
車内の暖かさは、格別だった。


2001/12 青海川駅 JR信越本線1328M直江津行(115系)


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