旅に出たい気持ちのまま(18)

2016年08月08日 22:30

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ショットバーで。
カウンターで隣になった初老の男性に話し掛けられた。
旅をしていることを話すと、人は温かくしてくれるものだ。
本当に愛しているのだろう。奥さんを亡くしてからクリスチャンになったのだという。
サラリーマンの鉄則は、「上司の悪口を決して口に出さないこと」。
それまでの人生の積み重ねで語る言葉に、無視できない重みを感じた。
つい飲み過ぎて、市内電車の終電を逃し、急ぎタクシーで松山駅へ。
走り込んだホームには、赤の機関車と青の客車が停まっていた。
次の地へ向かう躍動感、期待。
───そう、それは、僕が思うがままに旅していた頃。


2000/8 松山駅 JR予讃線8122快速ムーンライト松山京都行(DE10形)


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旅に出たい気持ちのまま(16)

2016年08月08日 18:30

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空が茜色に染まる。
やがて来る列車を待つ人は、シルエットになりどこか物憂げ。


2000/8 JR予讃線 下灘駅


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旅に出たい気持ちのまま(15)

2016年08月07日 18:15

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夕日が沈むとき、この駅に誰ともなく集まってきた。
小さな子供が、空と海を喜んで見ている。
母親は、静かに海を眺めている。


2000/8 JR予讃線 下灘駅


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旅に出たい気持ちのまま(14)

2016年08月07日 18:00

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大きな海原に面した、この小さな駅は、静かに。
映画のワンシーンのように、穏やかな風に吹かれている。


2000/8 JR予讃線 下灘駅


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旅に出たい気持ちのまま(13)

2016年08月06日 16:15

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海を望む駅から、列車は旅立ってゆく。
見送るだけ、ただ眺めて。


2000/8 下灘駅 JR予讃線4736D松山行(キハ32形)


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旅に出たい気持ちのまま(12)

2016年08月06日 11:30

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宇和島に向けて走る列車は、僕の直前の旅を振り返る車窓。
想いを胸に、列車は走ってゆく。


2000/8 JR予土線4839D宇和島行 車窓


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旅に出たい気持ちのまま(9)

2016年08月04日 13:00

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四万十川に沿って予土線と国道が谷を並行する。
川から見上げる予土線は、コンクリの護岸の上を一直線に走っている。
昭和の高度成長期に多大なエネルギーを注ぎ込まれた人工物の塊。
そして、旧来より開通していた路線との接続駅が、この江川崎。
川に背を向けるように、急カーブで内陸側に方向を変えた先にあるこの駅は、昔ながらの短いホームと小さな木造駅舎、古き良き有人駅。
国鉄時代から変わっていないのであろう、古びた駅名票が列車の到着を待っている。


2000/8 JR予土線 江川崎駅


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旅に出たい気持ちのまま(8)

2016年08月04日 11:00

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土佐大正に着いた。
昨年お世話になった地元の方が、わざわざ駅まで迎えに来てくださった。
1年ぶりにその駅のホームに降り立ち、走り去る列車を見送る。
深呼吸したときの清々しさ。
清流しまんと号、ディーゼルカーが貨車を改造したトロッコを引っ張って、トンネルに挟まれた高いコンクリート橋を通り過ぎていった。


2000/8 土佐大正駅~土佐昭和駅 JR予土線清流しまんと号宇和島行(キハ54形・トラ45000形)


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旅に出たい気持ちのまま(7)

2016年08月03日 10:15

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四万十川水系に寄り添って走る予土線の車窓。
江川崎までは昭和後期に建設された区間で、ワンマン単行の列車は猛スピードで飛ばしてゆく。


2000/8 JR予土線4839D宇和島行 車窓


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旅に出たい気持ちのまま(6)

2016年08月03日 08:50

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ホームから線路に降りた駅員氏は旗で列車を誘導する。
アナログなその作業の一つ一つに熟練を感じる。


2000/8 窪川駅 JR予土線(土佐くろしお鉄道中村線)4839D宇和島行(キハ32形・キハ54形)


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旅に出たい気持ちのまま(5)

2016年08月02日 19:00

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土讃線は急峻な地形を走る。
スイッチバックの坪尻駅、山から駆け下りて到着するジオラマのような阿波池田駅、そして吉野川の渓谷を望む大歩危・小歩危駅。
列車は、次々と美しい画を映し続ける。


2000/8 大歩危駅 JR土讃線4275D高知行(キハ54形・キハ28形・キハ58形)


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旅に出たい気持ちのまま(4)

2016年08月02日 16:30

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特急は猛スピードで坂道を駆け抜ける。
路を譲り、のんびりと駿馬の走り去る姿を見送る。


2000/8 JR土讃線261D阿波池田行 車窓(キハ54形)・特急南風岡山行(2000系)


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無人の駅で(9)

2015年08月05日 06:32

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車体を傾けて本線を通過してゆく列車の車窓に、この駅はどのように映るのだろう。
僕一人だけが、今、この駅にいる。


2011/8 JR土讃線 坪尻駅


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無人の駅で(8)

2015年08月04日 06:28

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駅舎の佇まいは、いつから変わっていないのだろう。
駅前さえ草に覆われて、人の行き来が感じられない。


2011/8 JR土讃線 坪尻駅


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無人の駅で(7)

2015年08月04日 06:26

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新しい世代の気動車は、軽々と坂を上ってゆく。
単行の普通列車は、この駅に入ることなく猛スピードで通り過ぎた。


2011/8 坪尻駅 JR土讃線4220D琴平行(1000形)


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無人の駅で(6)

2015年08月03日 06:25

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毎日この駅は、目の前の急な坂を駆け抜けてゆく列車を見続けている。


2011/8 JR土讃線 坪尻駅


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無人の駅で(5)

2015年08月03日 06:23

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ここはスイッチバックの駅。
山の中をどこから来るのか、乗客を待っている。


2011/8 JR土讃線 坪尻駅


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無人の駅で(4)

2015年08月02日 06:23

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急な坂を避けた引込線のホームは、苔生して霧に濡れている。
まだ出発してはいけないと、信号機は無言の意思を光らせる。


2011/8 JR土讃線 坪尻駅


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無人の駅で(3)

2015年08月02日 06:17

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山に挟まれた谷間の駅は、スイッチバックの無人駅。
列車はあっという間に小さく、小さくなっていった。


2011/8 坪尻駅 JR土讃線4229D阿波池田行(1000形)


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無人の駅で(1)

2015年08月01日 06:17

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誰もいない駅に、たった1両の列車が発車を待っていた。


2011/8 坪尻駅 JR土讃線4229D阿波池田行(1000形)


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無人の駅で(2)

2015年08月01日 06:17

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僕は、ホームで列車を見送った。
他には誰もいない、霧降る静かな駅で。


2011/8 坪尻駅 JR土讃線4229D阿波池田行(1000形)


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トロッコに乗って(13)

2015年05月24日 15:52

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土佐大正から9キロ、四万十と戯れるようにしてトロッコ列車は駅に着いた。
この先も、きっと楽しい鉄道の旅が続くことだろう。


2008/5 土佐昭和駅 JR予土線4825D宇和島行 車窓


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トロッコに乗って(12)

2015年05月24日 15:45

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今までに、大きな景色をたくさん見てきて、その度に心を揺り動かされてきた。
そして今、風を浴びる列車から、ゆったりと大きな四万十の風景にまた心を奪われている。


2008/5 土佐大正駅~土佐昭和駅 JR予土線4825D宇和島行 車窓


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トロッコに乗って(11)

2015年05月23日 15:41

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水量がだいぶ少ないようだ。
ここは川下りの難所、二双の瀬。
トロッコ列車で風に吹かれて、学生時代の記憶を甦らせる。


2008/5 土佐大正駅~土佐昭和駅 JR予土線4825D宇和島行 車窓


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トロッコに乗って(10)

2015年05月23日 15:39

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大きく蛇行する四万十の雄大さ。
真っ直ぐな線路を振り返り、予土線の魅力を改めて感じる。


2008/5 土佐大正駅~土佐昭和駅 JR予土線4825D宇和島行 車窓


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