記事まるごとの無断転載に困っています

2015年09月06日 12:00

つい先日、この『風旅記』の記事がまるごと無断転載されたサイトがあるのを発見しました。
写真も文章も全て、そのまままるごとの無断転載です。
非常に腹立たしくもあり、また今後同様の被害にあわないための対策が悩ましくもあります。

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このブログを無断転載している、いわゆる「パクリサイト」を見付けたのは、本当の偶然でした。
自分で公開した記事の内容に自分で事実確認したいことが出てきて、その場で検索をしたところ、検索結果にこのブログの記事のタイトルが複数並んでいました。
特にSEO対策などをしている訳でもなく、いつもは検索結果の上位に出てくることはないため、少し驚きよく見てみると、確かに私の書いた記事のタイトルなのですが、ブログ名が見たこともないものになっていました。
確認のため開いてみたら、出てくるわ出てくるわ、過去の記事から継続して、写真も文章もまるごとコピーされていました。

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こんな内容の薄いブログではありますが、私としては、費用も時間も使って、何らかの思いを抱いて出た旅の様子を、言葉を選び、少しは頭も使って記事にしています。自惚れに聞こえましたらすみません。
根底には、自分が大好きな鉄道、特に地方のローカル線の経営が苦境に立たされている状況の下、鉄道の旅の魅力を一人でも多くに伝えたい、鉄道がより多くの人に使われるようになればいい、という願いのようなものがあります。
それを、連絡もなく、そのまま完全コピー、しかもあたかも自分で撮り書いたかのような体裁で堂々と公開しているときたら、やはりこれは許せません。

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しかし悩ましいのは、今後の再発防止の対策です。
陳腐な表現で書けば、インターネットが、このような無料のブログサービスがなければ、私のような無名の一個人が表現をする場は限りなくゼロに近い程に限られてしまいます。
そういった恩恵を受ける一方で、インターネットを使って広く情報を公開するということは、今回のようにコピーされるリスクや思いまで踏みにじられる嫌な経験をする可能性を完全に排除はできないのだと、理解していなければいけないのだろうと実感しました。
ここは、あまりシビアに考え過ぎず、「オリジナリティーは自分にある」という自信とプライドを持って堂々としていようと思っています。
その上で、再発防止策の具体的な内容です。
ITの知識が薄いため、全く不完全なのかもしれません。
・ RSS配信を全文ではなく一部配信に変更(アドバイスを頂きました)
・ コピーライト表記を全ての記事に掲載
ただ、どうしても写真の中には文字を入れたくなかったのです。本当は画像内にも©を入れる方が対策としては良いのでしょうが…

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無断転載しているサイト、ご丁寧に©表記まで転載していました。
呆れて言葉もありません。
連絡先は一切書かれていないため、同一人物が公開しているのであろう他のブログに削除要請のコメントを入れたものの、いまだ音沙汰なしです。

皆様もお気を付けください。[2015/9/4]


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JR北海道に思う

2013年09月26日 06:00

ここ連日、JR北海道の不祥事が明らかになっている。
残念、ただ残念な気持ち。
それでも、一過性の興味本位やバッシング対象探しのようなニュースで終わらせないために、文字にしておきたいと思う。[2013/9/26]

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僕は鉄道の旅が好きで、その中でも、北海道の鉄道には憧れや特別な思い入れのような感情を抱いている。
その雄大な景色が広がる車窓が、心にすんなりと入ってくる。

しかし、この数年、JR北海道がおかしい。
いや、正確には、JR北海道の無能が顕在化してきた、と言うべきなのだろう。

トンネル内で列車全体が燃え落ちてしまうような火災を起こした。
脱線事故が年間に何度も続き、車両が火や煙を噴く事態を今年だけで7回も繰り返している。
そして運転士は、居眠り、覚醒剤を使用、列車の安全停止装置ATSを叩き壊す。
線路の267箇所の異常を把握しながら、放置していた。

いよいよ、計画通りの列車の運行もままならず、減速・減便を期間未定で行うという、前代未聞で破廉恥な対策をとって、それでもまだ、不祥事が発覚し続けている。

もはや、JR北海道という組織、構造が破綻している。

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それでも僕は、北海道の鉄道が失われないことを、切に願っている。

個人的趣味の側面からも、そして何よりも、鉄道は、資金と時間と労力を注ぎ込んで完成した社会インフラであり、今でもその存在は社会的に有意義だと思うから。

一義的には、JR北海道という企業に、統治や教育の能力がなかったことが、最大の課題だと考えている。

その置かれた環境、過疎化の進展や、高速道など競合の成長、高齢化、都市集中などが、経営環境をますます脆弱にしていること、結果として人材採用抑制による技能伝承が機能しなかったこと、これらを、今般の不祥事の原因と見る向きもある。
これらは事実だろう。しかし、根本原因ではないように感じる。
なぜなら、全てが、JR北海道の発足前から分かっていたこと、予見できたことなのだ。

そのために運用益で赤字補填をするための基金があり、また、国家予算の特別会計からの資金支援が行えるように、実質国有のままの存在になっている。
(僕はこのスキーム自体は否定しない。こうでもしなければ、既に札幌近郊とほんの少しの幹線以外の路線は、全部廃止せざるを得なかっただろう。そうなったときの地方経済への負の影響を考えると恐ろしい。)

むしろ、その守られた環境を活かして、将来を予見して、旧来の属人的な体制から企業内統治のあり方を変え、技術の教育・継承・開発を総合的に行うことが大事だったのに、鉄道事業においては、列車の高速化と新幹線の開業準備、維持コストの削減策(DMVやハイブリッドシステムなど)、表面的な競争と利益ばかりに注力してしまった。

結果として今に残ったのは、鉄道事業全体を俯瞰できない本社機能、何一つマニュアル化されていないであろう非体系的な現業体制、教育の不足、責任感の欠如、そして赤字体質から来る漠然とした予算の不足「感」であったのではないか。

保線業務において、必要な予算や資材が要望通りには手配されないとのコメントを見かけた。
しかし、300箇所弱の異常地点の改修は、これが報道されてからほんの数日内で完了するくらいのもの。
応急処置で全てが恒久対策ではないのだろうが、この程度の必須の仕事を放置するのは、僕には、不足しているのは予算ではなく責任感だと映る。

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政治も行政も、ここぞとばかりにJR北海道を批判している。
しかし、赤字体質から抜け出すことが容易ではないと最初から分かっていて、ますますその困難の度合いを深めているJR北海道という企業に対し、特に行政は、適切に監督や助言を行ってきたのだろうか。

民営化され既に四半世紀以上の時間が流れた。
想定されていた経営環境の悪化に加え、想定外のマイナス要因、デフレの進行や低金利による基金運用益の縮小なども重なる中で、片やJR北海道には、企業としてその経営能力を高めていく自活する力がもう残っていなかったのかもしれない。
それを見過ごしていたのか、分かっていたのか、単に、JR北海道を民間企業として扱って不介入のままやり過ごしてきたのだとしたら、国庫から資金を提供している実質国営企業に対する対応としては不適切であり、行政の不機能も検証されなければならない。

そして、政治的には、国鉄の分割民営化の方法論においては、その反省点を検証することも必要である。
いまさら3島会社や貨物会社を引き受けたり経営統合を許容する、上場済みの本州3社はあり得ない。つまり、やり直しはきかない。

***

つい先日の貨物列車の脱線では、幸いにも人的被害は発生せずに済んだ。
これをきっかけとして、杜撰な保線業務が明らかになり、JR北海道の内部体制を徹底的に監査することにつながった。

どうか、これを機に、JR北海道が、鉄道事業者として適切なマインドを持つ体質に切り替える努力を開始して欲しい。
そしてこれから先、まだまだ日本の人口は減り高齢化も進む中で、どのようにすれば鉄道事業を間違いを起こさずに継続、維持できるか、という観点でのマネジメント体制を模索、確立して欲しい。
そのために必要な構造転換を、この機に実直に進めて欲しい。

***

僕は鉄道の旅が好きで、その中でも、北海道の鉄道には憧れや特別な思い入れのような感情を抱いている。

残念ながら今はまだ、まるで煤けたガラスの車窓のように、未来はぼんやりとしていて、これから先、どのように変化していくのかがよく見えないけれども、北海道の鉄道が良化していくことを信じて、見続けたいと思っている。

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趣味とルール

2012年02月11日 01:33

長文、お許しください。
どうしても書いておきたい出来事がありました。[2012/2/6]

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昨日、冬の晴れ間、僕はある路線に、久しぶりに列車の撮影に出かけてきた。
もうすぐ列車の来る時刻。
鉄橋を走る列車を撮ろうと、川辺の土手から中望遠、ファインダーを覗くと、
間もなく列車はヘッドライトを輝かせて走ってきた。
良い感じに撮れたと思っていると、列車はちょうど僕の目の前で止まった。

理由も分からず、何が起きたのか理解できない。列車は、後部がまだ鉄橋上にある。

すると、車掌氏が線路、そこはまだ鉄橋上に降りてきた。
見ると、人がいる。
列車に目が行き気づかなかったが、線路横の通路に人がいた。

カメラを持ったその人を、僕がいる土手まで、運転手氏と車掌氏で保護しながら
誘導して、列車は15分かそれ以上は止まっただろう。

鉄道を趣味で愛する一人として、今日の出来事を整理しておきたいと思う。

公共交通機関である鉄道。
利用する際にも、趣味で楽しむ場合にも、ルールは守らなければいけない。
線路に入ってはいけない。
列車や人に向けて突然フラッシュを焚いてはいけない。
他の利用者に迷惑をかけてはいけない。
安全を脅かす行為をしてはいけない。
社会的なマナーを守るのは当たり前だ。

一方で、僕もファインダーを覗く間、鉄橋上に人がいることに、気がつかなかった。
列車が止まるはずのない場所に止まって、初めて状況が理解できた。
恥ずかしいが、走り来た列車に夢中になり、意識がそこだけに集中していた。
没頭していると、いかに視野が狭くなってしまうか。

状況を把握し、写真も撮っていたので、念の為、連絡先を申告した。
運転手氏は一言、「何もなかったから大丈夫です」
再び走り出した列車、車掌氏が窓を開けて安全確認をしていた。

止まっている列車に気づいた地元の方が教えてくれた。
普通はその場で列車に乗せて、近くの有人駅で調書を取るのだ、と。
そんなことが知れ渡っている程に、裏返せばトラブルが起きているのだろう。

趣味ゆえ、好きゆえに、見えなくなってしまうかもしれない、ということ。

僕はこれから先も、鉄道を楽しみたい。
だからこそ、自分が忘れないために、今日この記事を書きました。

これからも毎日、鉄道の写真を載せていきます。
一人でも多くの人に、鉄道の楽しさ、情感、ドラマを知って欲しいと思っています。
だからこそ、ルールと必要な社会的な常識を守って、ライフワークにしていきたい。

皆様にも、ご意見があろうかと思います。
お読みくださりお礼申し上げますと共に、一考に供すことができれば幸いです。

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